リベラルアーツ
2024.06.20

【酒池書林】ハンス・ロスリング『ファクトフルネス』

青山学院大学教授 岸田一隆

著者はノーベル賞で有名なスウェーデンのカロリンスカ研究所の衛生学教授で、医師でもある統計学者。我々の思考や発想が思い込みに支配されやすいことに警鐘を鳴らし、どこまでも「ファクト=事実」を突き詰めることの重要性を訴えます。まったく同じ数字を扱っても、切り口によって正反対の印象を与えるリスクもあるなど、数字を縦横に駆使する物理学者ならではの視点から岸田教授が本書の意義を語ります。
(聞き手:賢者のワイン店番・上野善久)