リベラルアーツ
2023.09.20

農学者からみた日本のワイナリー経営

東京農業大学教授・渋谷往男

日本におけるワイナリーの経営には、すでに100年以上の歴史があります。先人たちは、気候風土や土壌と戦いながら、苦労して日本流の葡萄栽培を確立してきました。一方で、欧州で行われている葡萄栽培方式こそが正しく、日本においても「本場」の方式を導入すべきであるとの見解が主張されることがあります。山梨県の老舗ワイナリーを研究対象として現地調査を繰り返した経験を踏まえて、日本のワイナリー経営について農学者の視点から語ります。(聞き手:賢者のワイン店番・上野善久)